磁石を飲んじゃった!子供は何歳になっても気を付けよう!

ちょっと聞いてください!うちの子が○○して大変だったんです。保育園児や幼稚園児なら仕方がないよね。まだ小っちゃいし、などの会話をママ友やパパ友の間ですることはあると思います。ですが、そういった失敗は小学生になってもあるので、少しお兄ちゃん・お姉ちゃんになったから安心という訳もありません。今回は、磁石を飲んじゃった!子供は何歳になっても気を付けよう!についてお伝えします。

その日はママが家にいない日


自営業の自分にとって、妻のリフレッシュであったり、疲労困憊の時には、極力、一人の時間や遊びに行く時間を作らなければ!と考えています。
そして、前々から義母と妻が一泊二日の温泉旅行に行くことが決まっていて、リフレッシュしておいで!と気持ちよく送り出し、1泊2日の息子との生活となりました。
別になんら不安なこともありません。日頃から、家にいる自分にとっては息子と一緒にいる時間も多いので、気にもなりませんでした。
もちろん、妻が家にいないので、寂しい思いをさせちゃいけない!といった気持ちで、ちょっとだけ晩御飯は、息子の好きな焼肉を食べに行くといった贅沢はしましたが、息子も喜んでいました。

そして、息子を寝付かせてから、自分は朝まで仕事をして、朝学校へ送り出し、息子が学校から帰ってくるまでは眠って、夕方ごろには妻も返ってくれば、ミッション終了のはずでした。
十分やり遂げられるムードはあったんです。

そうは問屋が卸さない


子育てが大変で、思い通りにはいかない!と、改めて思い出させてくれました。

小学校までは、歩いて5分程度の距離に家があるため、朝7時に起こして朝ごはんを食べさせ、支度をさせる。
これは、妻が家にいる時であっても、同じことをやっているので、別に大変でもなんでもない日常でした。

ただ、この日は違ったようで、息子が着替え終わって、YouTubeを悠々自適に見て登校時間を待っていればよかったのです。
私も、自室で仕事を続けていたのですが、登校5分前。

息子が泣いて自室に入ってきました。
もちろん、泣いて。

第一声が
「磁石飲んじゃった!死んじゃう?」
でした。

もう、あと5分静かに過ごせれば、何もなく家から送り出し学校に行って、私の役目も終わったはずだったかもしれません。
しかし、そうはいきませんでした。

そもそも、小学校1年生の男の子が磁石を口に入れること自体が間違っていると思う方も多いでしょう。
ですが、うちの息子は口の中になんでも入れてしまう、噛み癖が抜けなかったのです。
アイスの棒やストローだけでは飽き足らず、プルタブなどの鉄製品を口に入れる癖もあり、何度も注意してきました。
飲み込むと危ないから!と何度も口が酸っぱくなるほど言っても、届いていなかったのです。
そして、案の定、磁石を飲み込んでしまいました。

ニュースは我が身


最近、ニュースでも見かけるネオジウム磁石を飲み込みました。
小さな粒タイプではなく、おもちゃで使用するLR44ボタン電池ぐらいの大きさの物を。
子供はパニックです。

私も、ある意味パニックです。安息の時間が終わったと。しかも妻がいない状況でです。
まずは、子供にどうして飲んだの?質問攻めです。まぁ、なんとなく口に入れて飲み込んでしまった。という答えしか返ってこないのが、分かっていて聞いているのです。
何の意味もない、質問をして答えを貰うのですから、完全に頭が回っていません。

まず、この時、磁石一個ぐらいならウンチで出てくる可能性が高いから大丈夫。といった情報をネットで見つけたので、念のため息子に「飲み込んだのは一個?」と確認。
すると、「3個連なったやつ」との返答。これで、完全に終わった。

病院へGO!になりました。

そして、妻に事の事情を連絡するも、電話に出ず。
かなり慌てるも、むしろ電話に出ないことで冷静に。

まず、やるべきことは、学校に連絡して休むことを伝えなければ!
時間は8時10分。小学校に電話して事の次第を担任へ説明し、お休みさせてもらいました。

磁石を飲んだ場合は何科に行くもの?


休みをもらったからといっても、何も終わっていません。
そこからは、これからの行動です!
もちろん、病院探しです。

ちなみに、子供が磁石をお腹から取り出すためには、何科に行くべきなのか知っている人はいますか?

内科?小児科?外科?
もちろん、分からずネットを調べるけれど、この回答は見つかりません。
そして大抵のアンサーは病院に連絡しましょう。病院に行くべき!
としか書いてないので、何科に連絡すれば良いのかも、分かりません。

ちなみに、救急車を呼ぶという手段もあります。
ただ、うちのケースでは、息子も泣き止んで痛みもないという事なので、自力で病院を探すことを選びました。
痛いなどの不調を訴えている場合は、迷わず119番に電話をして、救急車を要請するで良いでしょう。

そして、病院探しですが病院に一軒ずつ連絡するのは非効率なので、お住いの役所や自治体の営業時間内で連絡が付く場合は、そこに確認するのもありです。
しかし、早い時間などでは営業時間外ですので連絡が付きません。
私がおこなったのが、おくすり手帳の「困ったときの連絡先」に記載されている小児救急電話相談へ連絡【#8000】。
皮膚科や小児科にも何度も連れて行っていたので、おくすり手帳に電話番号が書いていたのを知っていたのが功を奏しました。
多分これが一番早くて、安心できます。

掛かり付けの病院や大きな病院でも対応できないケースもある!


小児救急電話相談へ連絡し、電話口の看護師さんなどからアドバイスを貰って大学病院などの大きな病院でなければ、対処できないことを教わりました。
そして、歩いて行ける大学病院へ連絡。

しかし、そこで新たな事実を知りました。
小児用の内視鏡であったり設備が整っていないと施術ができないとのこと!

そして、小児専用の病院を紹介いただき連絡してみると、緊急外来から手続きを行えば、処置してもらえると案内してもらい、急いでタクシーに乗り病院へ。

この間、ずっと子供には、水や食べ物は与えていません。
これは、磁石が胃から腸に行くのが怖かったためでもあります。浅知恵ではあったのですが、この考えも間違いではなったのは後に、医師に教えてもらいました。

また、起き上がっているよりも、横向き(左耳を下)に寝ている方が、腸に磁石が落ちるのを遅らせることができる事も教わりました。
要は、胃に入った異物が腸にまで落ちていたら、外科手術が必要となります。

そして、病院に向かうタクシーの中で妻より折り返しがあり、事の次第・状況を説明をしたところ、早めに帰ってくるといった話でまとまりました。
実際、私と息子が帰宅した時(帰宅は15時頃になりました)には妻は家に帰っていました。もっとのんびりしてもらう予定だったはずなのに!

病院では、緊急外来費用が掛かる!


子供の処置も緊急対応をしてもらうとなれば、子ども医療証があっても、処置費用などは掛かりませんが、緊急対応費として別途費用(11,000円)が必要となりました。
もちろん、病院などによっても異なる蚊も入れませんが、知っておいた方が良い出費です。
これも直接電話した際に、事前にアナウンスされています。
費用が掛かるからいかないとはならないと思いますが!

病院に到着後、診察や問診に、レントゲンを撮ってもらい、運よく腸まで磁石は行っていなかったので手術は不要となりました。

磁石を取る方法は、魚釣りのように磁石の付いた糸を口や鼻からいれて、くっついたら引き抜くという方法で、対処するとの説明を受けました。
実際に処置を見ることは出来ませんでしたが、処置している最中に息子のゲホゲホ・オエッと嗚咽が聞こえてきましたので、相当シンドイことが予測できます。

そして、無事3つ連なった磁石が取り出され、グッタリした息子が処置室より出てきて、30分から40分程度、経過観察してもらい、帰宅の許可が出ました。
経過観察中に、もう息子はケロッとして、お腹が空いたと言い始め、まだ帰れない?なんて言い出す始末。
まぁ、無事で良かったと、心をなで下ろしました。

小学生になっても危ないが分からない!


息子の教訓にもなったようで、帰宅後から今日に至るまで口に食べ物以外の物を入れなくなり、注意深くなりました。
男の子らしいと言えば男の子らしいのですが、小学生にもなって口に入れて良いものと、口に入れてはいけない物の区別が出来ない様です。

もちろん、多くの子供は、このような事は起きないと思います。
でも、ニュースにもなる事故も起きているのは事実です。
どうなるか?の想像ができていても、好奇心に負ける子はいます。興味本位でやってしまうのも仕方がないんです。

むしろ、無意識でやるよりも知識が付いてやる分、年齢が上がってからの方が心配事が増えていく!と言いう事を知ることが出来ました。

また、その失敗を糧に成長したのも良いことかもしれませんが、生死にかかわることであったり、大事になることに関しては、もっと真剣に学ばせる・理解させるべきであったのかもしれません。

まとめ

最後になりますが、子供が磁石を誤飲する事故は、近年ニュースなどでも目にする機会が多いなとは思っていました。
しかし、自身がそっち側の立場に行くとは思いもしませんでした。
このような状況に陥った場合には、子供に嘘を付かせない様に言い聞かせなければなりません。

誤飲して、放置すれば、中毒症状やもっとひどい状況となり、救急車を呼ばなければならないケースや緊急手術を要することもあったかもしれません。
ですので、怒られるとしても、嘘を付かずに状況を正しく話せる信頼関係を親子間で築いておく必要性があると実感しました。
そもそも、磁石を子供がギリギリでも手に届く範囲に置いてしまっていたことが悪いのに違いありません。自分も反省しました。

そして、病院を探す時に、何科へ行くべきか分からない場合には、小児救急電話相談へ連絡【#8000】へ連絡し、お住いの地域の病院を教えてもらう事をオススメします。
また、その際に、小児用の処置が行える大きな病院などでなければならない可能性もありますので、いくつか候補の病院の名前・連絡先を教えてもらいましょう。

その間、子供には飲み物や食べ物を与えない様にして、胃から腸に磁石が落ちない様にするなどの対策もできれば行っておくことも大切です。

パパは特にこのような事態に陥った時の知識がないと、あたふたしてしまうでしょうし、子育てに携わってこなかったことが如実に分かります。
また、このような悲劇が起こり得るため、助けるための知識を備えておくべきなのです。
本当にどうして良いのか分からない時には、119番に電話して救急車を呼び、助けを求めましょう。

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